先日連れのお祝い事ということで初めて回らない寿司屋へ行った。今まで一度も行ったことなく、お店を全く知らなかったので、知り合いに聞いて勧められたところへ行った。それが鮨太一という店であったので、そのグルメレビューを書く。このブログに初めてグルメレビューを書くので少し緊張するが、勇気を出して正直な感想を綴る。
鮨 太一 (銀座/寿司)
https://tabelog.com
場所は銀座にあり、東京メトロ銀座駅から歩いて 5 分ほどでアクセスは良い。しかし、お店を見つけづらく、大通りから通りに入り、さらに建物の隙間を歩いてようやく見つけられる。
食べログにメニューがなくどう頼むのかさえわからなかったので、一言席を予約したいとおすすめでと伝えて、当日を迎えた。(どうやら季節や時期によって、旬な魚が変わるので、メニューと言われるものはないみたい。初めてな分この勝手が最初わからなかった) カウンター席だけとなり、全席で 7 席と、割と小さなお店になる。早速用意していただけるとのことで、一貫ずつカウンターに置かれ、食べていくとひとつひとつ口の中で入れると一瞬でとろけてしまうものたちばかりだ。合計 20 貫だったが、一気になくなってしまい、食べるのがもったいないと感じたほどだ。
実際の寿司の写真たちを並べておく。
価格はやや高めで、追加で日本酒と単品を頼み、最終的に 2 人で 4 万弱となった。
このレビュー記事を寿司自体の質は非常によかったと締めようかと思ったが、ふつふつと気になることを思い出してしまった。
残念なところを強いていうなら、板前さんのスタッフへの態度が少しきついものだった。隣のお手伝いのスタッフに対して、まだできないのかとか、こいつこの間のお盆期間忙しいのに、休みの申請なんてしちゃって〜など。そのことについて言われていたスタッフさんも苦笑いしていた。正直見ていて、こっちは笑えなかった。そういうスタッフへの押圧的な姿勢は客のこちらとしても目に見えない圧迫感や険悪なムードを受けてしまう。
たまに居酒屋で飲んでいても、店長が店員に対してタメ口で命令したり少し威圧的な態度で接しているのを見聞きすると、食事の美味しさが半減し、来なければよかったと後悔するのは自分だけだろうか。多くの飲み会や交流会に参加し、会話に混ざっていない人がいないか目を見張っていたり、働いていたバーでいかにお客さんに世界観を楽しんでもらうことを考えて行動していた時期があった。そんな自分でさえ、意外とみんな他人のことを見ていて、なにか自分の些細な行動が場全体の雰囲気を決めてしまうことを実感していた。飲食業界に長く関わっていたり、人の前に立つ時間を過ごしている板前さんがそれを当たり前にしていないのはがっかりだった。腕に自信がある人ほど技術で人を唸らせることばかり頭にあって、周りのスタッフの関係をよくして幸せな雰囲気を出すことを忘れてしまうのだろうか。カウンターを挟むと提供側との距離が近くなり、無視してもいいことまで自然と目に入ってしまう。質の高い食べ物を食べに行くのは前提なのだが、雰囲気も楽しみたくて外食している自分が期待しすぎなのだろうか。
もしそうなら味の質は落ちるが、寿司が回るのを見て楽しく過ごしている家族連れがやカップルが多い回転寿司の方が美味しく感じる。しかし、去年の回転寿司での事件から、皿や湯呑みなどの食器が衛生的に汚い可能性を懸念として感じ、行くのに腰が重たい。大衆度の高さが気になる。
どうやら寿司を食べると内省的に色々と考えて楽しめない自分に気づいた。次寿司を食べるときは、提供する側がいなく、食器がすべて私物である家で、おとなしく出前を取るとする。