練馬区レビュー

作成日: 2024-04-27 /

練馬区に 4 年間住んでいたので、そのレビュー。練馬区の中でも、小竹向原駅という地下鉄の駅が最寄り駅のエリアに住んでいた。なので、どちらかというと、小竹向原エリアのレビューとなる。学生時代は寮、社会人になってすぐはシェアハウスに住んでいたので、なんだかんだ初めての一人暮らしだった。次引っ越しを考えるときの参考になればいいと思い、振り返る。

なんでそもそも練馬区に住もうと考えたかというと、池袋へ行きやすくしたかった。趣味で関わった交流関係と池袋で集まることが多かったので、アクセスが良いところに住みたかった。引っ越して電車で 8 分となり、気軽に行けるのがすごくよかった。

生活するに至っては、よく言うと、閑静な住宅街で、一日中周りからは何も気になる音がない平和で静かな住宅街だった。悪く言うと、刺激が一切なく、俗に言う「何もない」の一言に尽きた。買い物については、駅前にあるスーパーとドラッグストア、ダイソーの 3 つで何も困らなかった。洋服については、練馬駅前に UNIQLO があり、急な気温変化で衣替えをしたいときでも、部屋着や普段着を揃えるのも申し分ない。

家の周りにあったよかったというものを並べていく。

この城北中央公園には非常にお世話になった。ランキングしたり、ウォーキングしたり。コロナ禍で緊急事態命令が出ている中、何万回向かったかわからない。ほぼ毎日公園に向かっては家に帰るの往復で 1 時間というのがまたちょうどよかった。陸上トラックやテニスコートがあるぐらい大きな公園だった。自粛中ずっと家で作業する生活が続いたことから、どうしても気持ちが内に溜まったり、運動不足にもなっていた。それを解決するかのように、外に出て気分転換し自然や緑を見たい自分の気持ちを埋めてくれた。

https://www.tokyo-park.or.jp/park/johoku-chuo/index.html

https://www.tokyo-park.or.jp

次に駅前にあるお酒の美術館。本格的なバーで、毎回軽く飲みに行くのにも、電車に乗って池袋か練馬駅に行く必要なくなったのが非常によかった。夜中の 1 時まで空いているので、仕事が長引いたあとで少し飲みたいときに最適だった。照明は明るいが、本格的なバーで世界の 5 大ウィスキーが揃っていて、いろいろなハイボールが楽しめた。このとき初めて名前を聞いたが、どうやらお酒の美術館はコンビニの隣にあることがコンセプトであり、隣にファミリーマートで購入したおつまみをバーに持って行って食べることができる。来客者にとってはバーでご飯を頼むよりむしろバリエーション豊富なおつまみを選べるし、お店側は料理提供によるコストが発生しないので、お互い win-win なのかもしれない。

お酒の美術館

お酒の美術館

https://osakeno-museum.com

お酒の美術館

最後にアクセスが最高だった。有楽町線と副都心線の両方が通っていて、有楽町線では池袋と銀座に一本で行けたのと、副都心線では池袋、新宿、原宿、渋谷に行ける。買い物や友達と会うときに非常に便利だった。出かける用事が多い人にとっては大きなメリットに感じるだろう。

まとめると「生活」をするには、外で人と話す職業で休みの日ぐらい家で誰とも関わりたくない、独りの時間が欲しかったり、都内だけどのんびり過ごすにはピッタリの場所であった。独りの時間はある程度欲しいが、ずーっと刺激のない日常が流れるのは退屈に感じるので、ふとしたときに時間を潰せて気晴らしになる居場所があるとよかった。とりあえず娯楽が何もないのが残念だったと感じる。飲食店やカラオケ店、すこしの気分転換をする、が全くできない環境だった。交流が欲しいときはただ電車に乗り何駅か離れるだけで十分だが、仕事後電車に乗ってまで出かけるだけの体力がなかった。自分の周りに誘惑をなくし、物事に集中できるメリットはあるが、息抜きをするまでのハードルが高かった。しかし、緊急事態宣言が出ていたため、出かけられる場所に行けないので、結局変わらない。

冒頭の振り返りとなると、引っ越し先を選ぶ理由に人間関係など移り変わりが起こりうるものにしてはいけないと感じた。結局コロナ禍が原因で、全部趣味の関わりがすっかりなくなってしまい、池袋の近くに住まなくてもよくなったのだ。ある意味賭け事をして負けたんだなと、余計に残念な気持ちが湧いてきた。生活に不可欠なものの近くに住むなどだったらよかったのか。勤務先が近いなどあればいいだが、在宅勤務なのでそれも違う。決め手やこだわりがあって住居を決められなかったのが一番の振り返りだった。

てっきり住む場所を探すべきかと思ったが、どうやら本質的には決め手探しが必要だったみたいだ。もしくは、住んだ場所で精一杯楽しむにはどうしたらいいかを考える努力をすればよかったのか。自分の楽しみを内側ではなく外に依存させている考えを変えたほうがいいかもしれない。