VueFes Japan 2024 に参加したので、そのときのメモや感想をまとめる。
Vue Fes Japan 2024
https://vuefes.jp
このブログで初めて VueFes への参加レポートを投稿するので、先に改めて概要を書く。
VueFes Japan は 2018 年から始まった日本の Vue.js カンファレンスになる。Vue.js だけではなく、Nuxt や Vite、Rolldown といったツールチェインやエコシステムに関する知見や動向を共有する場となっている。 国内問わず海外からの著名なスピーカーを招いてセッションを聞くのが主な内容だ。やはり一番の目玉は Vue.js 開発者の Evan You さん本人に出会えることではないだろうか。 今年は約 750 人ほどの参加者で、海外からの参加者が 1 割ほどいたみたいだ。海外からでも注目が集まるカンファレンスに片足一歩踏み入れているのか、何より Vue.js に興味ある人がこんなに大勢いるのかとある関心を覚えた。
参加にはチケットが必要であり、参加だけと懇親会を聞くのも加えたものが販売されている。今回は懇親会参加のチケットを購入した。
場所は大手町プレイスホール & カンファレンスで 1 階と 2 階のフロアを貸し切ってのものだった。到着してからはお馴染みのメッセージで埋め尽くされたボードが出迎えてくれた。
名札を受け付けでもらい、パンフレットをその後のスタッフからもらった。パンフレットには、タイムテーブルはもちろん、会場の wifi のパスワードも記載している。
ウェルカムボード | パンフレット |
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先にカンファレンスの感想を結論から話すと、セッションの内容、会場の雰囲気や懇親会を含めて、非常に満足度が高いものだった。
改めて勉強したいもの、インプットを増やしていきたいものが非常に増えた。去年はメジャーバージョンへのマイグレーションについてのセッションや発表が多いイメージだったが、今年は興味あるものが多々あった。Vue や Nuxt だけならず、unjs や Vapor Mode、 Rust で作られる Oxc や Rolldown などの縁の下の力持ちになるツールチェインのほうに注目が集まっていた。
最初のキーノートでは、Evan you 本人がスピーカーとなり、Vue.js 3.5 の説明から始まった。3.5 の開発ブランチが GitHub のリポジトリですでに公開されているみたいだった。あとは、void(0) という会社を起業して、ツール関連を開発しているとのことだった。次世代の JavaScript のツールチェインを統一していくのを目標にし、Oxc や Rolldown を開発しているみたいだ。
void(0)
https://voidzero.dev
The JavaScript Oxidation Compiler
https://oxc.rs
Rolldown | Rust bundler for JavaScript
https://rolldown.rs
現在と今度のエコシステムの違いをスライドで説明してくれた。Rolldown というのが増えているのが見えた。存在はわかっているがあまり触ったことない Rollup や Swc などを改めて勉強しないとだめと感じた。
現在 | 今後 |
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一日長く開催されるので、途中お昼ご飯が提供されていた。こんなふうに準備してくれている。
次世代フロントエンドクロストークもなかなか面白かった。
今までの Web 開発で、ブラウザで動くシンプルなスクリプト言語から始まり、サーバーサイド JS が生まれ、UI ライブラリや複数のフロントエンドツールがは開発されてきた。求められるものが増え、みんなツール作っていく流れは止まらず、さらにその上のハードルを超えるのに限界が出ているのが現在ということみたいだ。Node.js がシングルスレッドであることも弊害が出ているものみたい。そんな中フロントエンドツールを動かすための言語で Rust が選択肢として上がってきている。
という斬新な選択肢について、今度フロント開発するのに Rust が必要不可欠なのかという議論が起こった。参入障害の難易度や JavaScript との互換性問いに対しての議論で、広報互換性は保つ方向で考えていると返答を聞けた。印象的だったのは、Prettier のメンテナーが言っていたことであり、「Rust の勉強にはやる人はやるし、やらない人はやらない」と。勉強すべきだと言われるより、はるかに追い求められる感情が湧き、モチベーションが上がる一言であった。言語だけではなくて、ツールへのキャッチアップもしないといけないと思った。
新しいツールだけではなくて、基礎固めにも注目する機会となった。Demystifying Vite Internalsという vite が内部でどう動作するかを説明するセッションを聞いて、chibivue というのを知れた。自分は知らなかったのだが、Vue の中身をスクラッチから実装するものがあるみたいで、これは実際に手を動かしていきたいと思った。computed のリアクティブな処理を知れるらしい。slack コミュニティの中で勉強会を募っているみたいで、登壇者は chibivue の vite の入門書を chibivite
として公開するとのことだ。楽しみだ。
chibivue
https://book.chibivue.land
最後懇親会では毎度お馴染みの豪華な食事があった。個人的にすごく新鮮だったのが、ツールのロゴの色を模したカクテルが用意されていた。 人気すぎてすぐに数がなくなってしまったが、なんとか pinia と rolldown のカクテルだけ飲むことができた。レシピを聞いたのだが、ラムベースになんとパイナップルジュースで割ったものだった。rolldown は、ザクロのシロップにジンジャーエールとオレンジジュースを割ったノンアルコールだった。カクテル好きな自分にとっては非常に嬉しかった。
来年開催決定の発表報告で懇親会が終了した。
まとめとしては、引き続き来年も参加したいものだった。去年からの参加勢だが、モチベーション向上となる。Rust 入門を始めたいし、改めて Vite などのツールチェインを使って何か npm パッケージを公開したい。現状と今度の Vue のサマリーを聞かれたら、ここでの内容を答えればよいものが集まっていた。正直一度聞いただけだと、内容を深く理解できていないところがあるので、YouTube での公開が楽しみだ。(unjs のセッションに参加できなかったので、聞きたい)
来年はスタッフとして参加したい気持ちが芽生えたので、忘れずに応募したい。シンプルに Vue.js コミュニティに入りたいと思った。こんなに大勢な人が使う技術なら、一人や二人知り合いを作りたいところだ。
あと欲を言うと、可能なら登壇にチャレンジしたい気持ちもある。達成できる一年にしたい。
だけどいきなりは高いハードルすぎるので、まずは最初に V-tokyo への登壇から始める予定だ。早速このブログを構成している nuxt/ui
と nuxt/content
に PR を出してみよう。だがしかし登壇の練習の相手になってくれる人が果たしているのかは不明だ。無名から脱却しないと。